Hz 2022/08/15/あらい
 
なんて/水玉の口ぶりに>
、近く
――川辺に正面を企む(かえりたい)
周波数もの『苦痛を焦熱』と

薬にもなる朽木が中庭に
_
彼の母から
_
そして萌芽がつむぎだされる

「奇妙な庇だったのか、」と
聞き取りにくい、芯に継いて

もう霧が張れるように息吹は掻き合され、それは
虹を識る弱者として辞書を引き摺り、こうして
ピアノ線を破り、滔々侘しい郷山を 燈を捨て

種をあかす
どこまで風のように命を繋げば、戦慄く影は
棚引く姿に過ぎゆくのかわからないけれど

2022/08/15
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