詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
くっている場所ではバラバラの死体がごろごろしていた。さいごに部屋に戻った。生きている者も多かったが、死んでいる者も多かった。みんな若者たちだ。未来の日本かもしれない。北朝鮮かナチスのような軍服を着た者たちが道路で若者と言い争いをしていたみたいだ。部屋に戻るとパソコンを壊していたみたいだったので、さっと起きてパソコンのあるところをぱっと見た。無事だった。

アンニュイな一日だった。




戻る   Point(12)