詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
の人間と出合い、彼に助けてもらう。そのうえ、タイム・マシンまで譲り受けて、27世紀に行った。
9作目は、ホリア・アラーマの「アイクサよ永遠なれ」186ページから322ページまである中篇である。貴重な鉱物資源を豊富に持った惑星アイクサにロケットが到着した。二台目のロケットである。なぜか。一台目のロケットに生き残りがひとりだけいた。二台目の8人いた乗員がひとりずつ姿を消す。なぜか。アイクサは一種類の植物、樹木だけが群生して生きている生物だった。アイクサにやってくる生物は鉱物資源を採るために植物を焼き払う。それに対抗するために、アイクサではやってきた地球人に擬態した者をつくり出し、それを用いて対
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