詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
ただひとりで地球に残っていたことがわかった。
14作目は、ストイル・ストイロフの「裁判」時空を超える宇宙船に乗っている船長が、任務中に部下を殺した。ちゃんとした理由があってのことだ。裁判になり、船長の部下たちにも発言権があった。みな船長を指示した。裁判は地球にいる臆病な人間たちが仕掛けたものだというわけである。短い作品だ。
二〇二一年六月二十四日 「夜の冒険」
15作目は、ワシール・ライコフの「夜の冒険」宇宙人に一定期間捕らわれていたという夫婦がいて、捕まっていたことを他人に言うと、連れ去られるという。その夫婦の話をうのみにした政府は金を与えて遠くへ逃げろという。夫婦
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