詩の日めくり 二〇二一年六月一日─三十一日/田中宏輔
 
、地獄から出ない。こんどは、自分が地獄の案内人になる決意をする。

 きょうから寝るまえの読書は、フィリップ・ホセ・ファーマーの『デイワールド』の再読だ。『東欧SF傑作集』と交互に読んでいくつもりだ。
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 しかし、本家のダンテの『神曲』の地獄篇と比較すると、軽い。あまりに軽すぎる。ラリー・ニーヴンがアメリカ人のSF作家だったからだろうか。作り手がイギリス人のSF作家だったら、もっと本家に近く、むごいものになるような気がする。送料別で800円したけど、値段に釣り合わなかったかな。


二〇二一年六月十日 「ココア
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