桜木の下で/もこもこわたあめ
 

(きのう)のことがまるで昨日のことのようによみがえる

・・・花びらは
誇らしげに 寂しげに 儚げに
その色を 形を 輝きを
放っているけど・・・

一陣の風 やわらかく包み込むようなぬくもりをはらんだ風
君の髪をなびかせて・・・

桜の花びらが舞った・・・
花びらひとひら ボクの手のひらに触れて
刹那 舞い落ちた

記憶の中の君はいつも微笑んでいて
風に髪をなびかせて
ボクの中にやさしい風を生んでくれてた

花びらが舞い 桜散りゆく 
君の中にこの花びらが
いつも舞っていますように・・・
落ちることなくいつまでも

ボクの中の君はもういないけど


20050504
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