涼み台を象るは/あらい
奉仕も勇気も節操ない常識を暴き
錬金術師の声帯を薙ぐパレードは直、俯角、苦楽、黎く在り
華やかなヒトビトを埋没しない丹精の一角瓶へ籠めて
梅も芍薬も紫陽花も向日葵も秋桜も等しく丘の上で、
廻る礎として 光の洪水、硝子の鈴、火影の逆行選を
窓明かりは透きっ更紙のぜんぶ 感嘆符と疑問形を摸し
正しくはトワイライトに染み入る 鄙びた佇まいすら潰す
視界不良の花曇りは淡く幼く、乾きを感じ 絞り出すように
肌寂しい悲鳴は甘いものだったか、ただ小腹が空いたので
このむねをだいて あたまをかかえて ちいさくほほえむ
不明確に咲き残るその微睡みは清濁で 呼吸は穏やかと
苦痛も感じえない ぬめぬめ／おめおめと 静けさをこともなげに
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