空/
ミナト 螢
朝が来て
夜が来て
そのどちらにも
間に合わなくて
花だったら
咲いたら散れる
氷だったら
溶けたら溢れる
寂しくても
役に立たなくても
きっと側にいる
こんなに離れて
生まれる気持ちを
伝えることもなく
空だけがいつも
染まり方を知っている
青から赤へ
涙に浮かべた未来は
壊れやすくて
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