いつか、虫になる《改》/秋葉竹
目が合った瞬間の
風船が粉々に割れる、なにが終わる?
世界が終わる?
でも
まるで世界にヒビみたいに青空に稲光
浮いた雲は煌めき
その雲の上から落下した天使が
楽しそうに、踊ってる
みてたら涙ぐみそうになってしまってる
泣くのは嫌いだな
子どものころは泣いたあとで
なんであんなにス───ッと
心が安らいだのかな
愛されてる自信が
あったのかな
そんなのが黄金時代なのかもしれない
よみがえるのは針で嘘を刺された夜明け
暮らしのような諦めた笑顔、無口な人
夕まぐれ、だいだい色の温かさと手をつなぐ
いつか、虫になるのは決まってる
だから射し込む光がある意味、無残な
万華鏡
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