駱駝のうた/マークアーモンド
ただいまの返事がないまま18年
お早うもおめでとうもスルーして
今日をやっと迎えるのだが
ぼくに何を語るものがあるだろうか
もう年金暮らしのひぐらしが
やっと返事をする
人間の営為は儚くて
夢の伝達の早さが比例しないので
くだらない冗談はさておき
不可能をプチプチつぶしつづけるのだが
しろい雲のように自由でありたい
あるいはとても夢が遠くて歩いてゆく自由とか
いつも手にする自分の事の不自由さとか
ぼくはこれからも生きていくのだろう
あいかわらず喜劇を否定しているようだ
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