ある日の眺望/アオゾラ誤爆
ほしかった言葉をいくらでももらえる
愛しているとかそういうやつで
ひとりじゃないのかもしれないと
つまらない夢を見なくなった
道端に伸びていく薄緑の細い茎の
ちいさく開いて枯れていくあの花を
あの、花
大きな声で言ってやればよかった
雑草でも美しいと
遠い道の先にまだ立たないマンション
湿っぽい路地裏から急な坂道で空が抜けている
空間のような季節
私なら見つけられるだろうなって小さく夢見ていた
すぐに忘れるようなこと
あなたが知らないこと
いつも
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