遠い夏の日/
坂本瞳子
強い陽射しが照りつけるから
それを避けたくなる
汗をかいたり
日焼けをしたり
幼い頃にはむしろ嬉しかったくせに
打ち水をすると
涼しさよりも
湿気が多く感じられて
心地良さと気持ち悪さが相混じって
地団駄踏みたくなる
そんな感じ
暑さのあまりに昼を寝て過ごし
夕方に目覚めたのに
朝と勘違いしてラジオ体操に出かけようとする
とぼけた夏休みを思い出す
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