春秋に富むとすれば/あらい
みに明るく重さを朝に反し、こんなの
不気味な姿のため池とメランコリーの
……焼野原、
サンプルじみた食中毒を与える、赤っ恥の天文台から
辻褄ばかりが染み付いた病癖がまた 順番待ちの
不平を漏らす悪女に仕立て上げる、
移し替えれば
長駆の図形/両極の山河/叙情詩の数にも入らない
胚芽を膿んだと言うのに。〈ぼろがぞろぞろ〉
明日の正午まで踏み鳴らせ、
救いのない座標軸に悶える懐中物をこうして
夢中になって、蝶よ花よと
煽(おだ)てる、よもやよもや、
化けの皮は悪戯に奇々怪々、
余福に預かる尻軽な魔法を斯(か)く。
戻る 編 削 Point(1)