詩の日めくり 二〇二一年一月一日─三十一日/田中宏輔
 
猿たちがいたが、そのことを知った一学者が、そのことを他の異星人に知らせることなく地球を後にする。


二〇二一年一月二十一日 「永遠に、とアヒルはいった」


 8作目は、ジョナサン・レセムの「永遠に、とアヒルはいった」電脳空間に招待された多数の人間のコピーたち。そこではパーティーが催されていた。コピーたちはアヒルになったり吸血鬼になったりとして楽しんでいた。そこで、この作品のタイトルがアヒルに口にされる。


二〇二一年一月二十二日 「わが家のサッカーボール」


 9作目は、イアン・R・マクラウドの「わが家のサッカーボール」なんにでも変身できる世界で、一家の母に起こった
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