猫の世話をするきみに/マークアーモンド
人間は一人立つ余地があればいきてゆけるものだ
人間は愛するものをうしないつづけてつよくなれる
だれもふりむかない路地裏の暗闇のなかに人生があったり
戦場を迎える兵士は誰に誕生日を祝ってもらえるのか
僕のエンジンは言葉によって発動するようで
ぼくの詩作がそのまま思索だとおもう
鬼籍にはいるにははやいがでもねもうじき
きみとくらせるのも年限があるのはわかっている
ギタリストになれない詩人にもならない
ましてやマトモな市民にもならないでも
何処かに生きてきた痕跡を残したいと想うんだ
僕と暮らしてくれてありがとう
猫の世話をありがとう
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