神は悪魔であり、その逆も然り。/ホロウ・シカエルボク
ものはだんだんと減って行った、もちろん、そんな枠から離れて、きちんとしたものを手に入れている人間が居ないわけではなかった、でも、そういう人間をこうした集合体の中で見つけるのは少し骨だった、彼らの行動には他の誰とも似たものがなく、皆が好き勝手に暮らしていたせいだった、集まるものは愚かなものたちだった、俺たちは彼らの隙を待ち、少しずつ食っては減らしていった、彼らの肉はとても不味く、目的が食事そのものであったとしたらたちまちのうちに吐き出してしまっていたことだろう、けれど俺たちの目的は味わうことではなく、彼らを少しずつ間引きすることだった、これはそういう決まりなのだ、不自然に増えてしまったものは、そうし
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