かぐわしい夢の中には/秋葉竹
 



風にまう紙くずみたいな文字たちよ


こころまで泣かすな赤薔薇みたいな詩


途中だとペンを投棄て叫びたい


触れないでそっと消したいしずかな恋



魂を銀河に飛ばすネットでは


ただ笑うサヨナラだけが生きる道


名月という言葉さえみなくなり


破滅まで夢をみるのか一角獣



すこしでも愛してくれと願うのだ


ただうたう夜にとなりにいて欲しい


残月の流す雫はうたになる


夢をみる鯨の声はそらをとぶ









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