夜が終了するまえに/よるもと
ここではないどこかで夜が終了しました。
子どもは朝を舐めてひとくち辛いといえば、
昼にはボールを蹴ってロケットだロケットだ、と
こぞって夜の空をゆびさしている。
サンドロケット、ぼくらは命を捨てようと、
グラウンドをかかとで削って埋まろうとしました。
その砂のうえを昆虫が歩きます、
葉の影のなかをそろそろと歩きます、
その細い足は生々しくて生きるに値する。
easy easy
波の狭間にゆめがあるのだから、
たゆたうように生きてこうという太陽です。
そこに見え隠れする善意なんて、
ぼくらは欲していましたか?
/ジューン・ブライド。
雨粒と雨粒がながれてひと
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