ぬくもりの誓い/秋葉竹
いつも心を殺すのは
すごく汚れてゆくことにも想えてしまって
たとえばそれがあだ花でも
花を一輪心に挿していたいんだと夢みた
美しいものなんて
なにもない世界に
美しさを
創りたいってまるで夢を超えた夢を
語ってくれたむかしの君
夜に流されて
水飴みたいな幻想の街を
溺れながらも泳ごうとした
みっともない君の
そこに惹かれてしまった
それはなんて愚かな
甘ったるい慕情だったろう
君の澄んだ瞳も柔らかな?も暖かな唇も
まるで私のいちばん寒い心の地下室に
ボッと音が聴こえるともしびの
光を
灯してくれた
君にどれほどのありがとうの気持ちを
持ち持ちつづけても守る誓いがある
絶対に忘れないぬくもりの誓いだ
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