笑わば笑え、世を笑え/二宮和樹
 
あらよっとと見得を切る
まあいいかと思惑を捨てる
やにおいてはうっちゃり
何をかと睨む

えげつなき心情
かくもやましくもとほくそ笑む輩
ご同輩、ご同輩

酒飲みの席
やぶさかに付き従い
ニヤリと笑う

ほう、といい
嬉しいかなと友を見る
して、酒の席とてと
おもむろに歌うべし

くさい臭いと世を拗ねず
青二才と笑うなかれ
まあ、そんな私でもあったと
さにもに思うべし

また、呑みのみ
歌うべし

何をなくても唄えば通る世の中と
これからの時代を
風任せ風任せ

至るところに息吹あり
至るところに息吹ありと

かくも云々うんぬんと
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