どうゆうゆめ/竜門勇気
どんなに新しくて
いい匂いがすることも
僕を捕らえられやしない
しまりのない顔で
へらへらと笑いながら
台無しになったケーキを
踏んづけて歩いていく
クソのようだな、お前は
そうですか、どうぞクソのパイを召し上がれ
無限に渋くて飲めない紅茶を
無限に甘くするためあんたは粉砂糖を掬う
”立派な大人になりたいの”
どんな夢だよ腐って終われ
僕の世界について
ここは最悪のジョークと
出来損ないの皮肉と
食べられないトリュフが歩き回る
テーマパーク・オブ・パーフェクション
気持ちいいだろ?おい、死にぞこない
猫背のガキが弁護士に電話
”なんて無意
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)