MSさんの思い出/viraj
 


君の見え透いた嘘も、甘えからの嫌がらせも、

君への優しさからすべて聞き流してきた。

君はもっと、本当は怒ってほしかったのかもしれない。

絶望的にすれ違ってた二人だった。

君が、本当は横国出てないのも知ってたし、東京じゃなくて長野の田舎の美少女なのも知ってた。

大病院の看護師じゃないのも知ってたよ。

君が精神病んでるメンヘラで、薬をたくさん飲んでるのも何となくわかってた。

でも、僕は、君の人生を変えるには弱かったよ。

君も、人生を生きるには弱すぎたね。

T君、浮気しそうだし。とか心配してた君の優しい心だけが、今、僕の心に残ってる。

君が僕にくれた一抹の愛は、静かに宇宙に響いていた。

嘘付きで怖がりだったけど、君の愛は本物だったから、君の生きた人生は、一人の少女としての、まさしく人生そのものだったのかもしれない。

神様も、きっと「合格!」って言ってくれてるよ!

ありがとう。






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