フィクションノンフィクション/蒼木りん
 
それでも薄霧の中の
あの山のくねくね道みたい
どうしても少しスロー
クリアとパスで
いつまで続くかな

花がたくさん
咲いてるでしょう
ポットでなくて
庭に直に
そんな庭を
いつか私もつくるよ
朝早く起きて
たまに寝坊する
たまに
温泉にも行く
ようにしなくちゃね

ずいぶん身勝手だな
あらためて思ったりして
私は
やさしいのはやさしいからじゃないの
他人と同じは嫌なところは
ひねた親父に似たのかな

私の帰り道は
いつも
アスファルトを見つめて
ひとりだから
計算弱いし
カラオケの十八番
ひとつくらい用意しておこうか

ごめんね
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