フィクションノンフィクション/蒼木りん
 
明日から
社食の量を減らそうと思う
私の腕は短い
足も
身長も
なんだか損
ピアノの指は動かない
もう夜更けなので
音が出せない
残り時間は
現代詩

本を読ませてちょうだい
せめて
新聞くらい
もっと
強くなるから
目も耳も
鋭くさせて
ツマラナイに負けていられないから
テレビも
ちゃんと座って見よう

血色の皮膚が
母譲りで
母は
自分の目の前をこなすことで
日々を生きてきて
孫が出来た頃
やっと後ろも前も
遠くを見渡せることが出来たと思う

過去は思い出せない
未来も夢見ない
私は
とりあえず
2メートル先くらい
それ
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