宇宙にて/
マークアーモンド
かろうじて宇宙の辺境に在る
酒を飲み女を愛し歌を好む
行く先はわからないが
猫と暮らしている
友はいるが親友は皆宇宙に還ってしまった
音楽話や哲学話もなかなかできない今日このごろ
妻は詩人で精神病院にはいっているので見舞って欲しい
夜は仕事で東京の道というみちを走る
誰もゆくさきを知らない
だって僕が決めないと旅ははじまらない
そろそろでかけようかと思うのだが
きみも行くかいレモンの樹の下で待ち合わせて
結論のない旅へ
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