人が待つもの4/チャオ
うに思えてくる。
愛がすぐそこにあるのに、まだ手に取れないもどかしさ。次が突然壊れて、すぐそこの愛が永遠に手に入らなくなるかもしれないという恐怖。エミリディキンスンは、すごく真摯な表現をする。覚悟に似た恐怖と一緒に、いつも生活してたんだろうな。恐怖はとてもいやなやつだけど、結局僕らと腐れ縁で幸福とか、愛とか、充実とかそんなやつらとも親友なんだ。仕方ないやつなんだけど。そんなに悪いやつじゃない。
きっとエミリディキンスンだって、目に涙をためながら愛なんかを待って、恐怖とよくおしゃべりしてたんだろうと思う。それは勝手な想像だけど、きっとそうだと思う。
電話乗ってるっていってるくせに、まだ
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