光臨/あらい
ねて
暗がりを保湿し極秘に沈黙を被った
逆さ箱入りのアルコールランプが、砂浜に
見る夢は、それでもよいのだろうと
風穴は単線の一報を灰色に匂わす根底に続く
確信犯も色眼鏡にもやはり黄ばんだ
掛け軸の篝窓は渇するだけ、
懺悔と君の嗄声で仮説するのみ
怠慢な治癒と消去法は
数秒後の雨傘に中り大層な命を拵えたが
過去と未来の境
時計塔と実質眺め見られる
蒼海に叩きつける大雨の包囲網を
みずあさぎの背中に、
善と悪、
自由に結ばれる花に実に
死に別れた夏色の一等星を
瑠璃色に点在する人工水晶に思いを馳せ
風来坊は横暴なほころびを繕いながら、
腥い礎をただ眺め嵩んでは経フるらしく。
いにしえとは無地に背骨を黒幕に液状化を
共感覚に藍色を培いながら。
何れ朽ちるだけの井戸に卵を落としたは
、それはそれは。
戻る 編 削 Point(2)