だるい気持ちで過ごす夜は/坂本瞳子
 
このだるい気持ちはどこからくるのか
時間が経てば消えてくれるのだろうか
そんなことを考えて夜も眠れなくなる
浅い眠りが過ぎてぼんやりと朝が
きてくれるのだろうか
私は一体どこへ向かっているのだろうか
こんな風に考え出すと
霧で包まれたような気分にさえなる
そしてまたぼんやりと朝を迎える
そんなことの繰り返し
心の安らぎなど得られるはずもない
けれど荒れ狂うこともまたない
ここでこうしていれば安全だから
そうだ私はずるいんだ
知らなかったとでも言うつもりか
それもまあいいさ
まだもう少しここでこうして
だるい気持ちに浸っているさ
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