みじめなあたたかさだった うしなわれる可能性について考えるとき そこにはただ 自惚れがあった 階段をころげおちるようにひろがる 音楽が あたまのなかで つま弾かれていく 次から次へと 踏み外してゆくから 軽やかで 踊っているようだった まだ、春だから 練習だと いいのだけれど