遮光と被覆、傘の足下。/
あらい
て、
かざして、
濡れているのか手探りで、
足元は深淵の径でも
炭を剥いて熾して
弾数を指折り数えて祝う
風は泣いていたけれど
ひどく頭痛を呼び覚ます はなひらにして
おちおち眠りにつけそうにない
背に刺さった懐剣をどいてくれないか
溢れ出た泪の差分を
探して出してもらえないだろうか
それとなく手を取って 穴という孔に詰めた
縊死と陰茎と敬礼するどうせ退廃美
種も仕掛けもねえ眺望にいまにして想えば
千の朝と夜を携えて或る
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