糸電話/
ミナト 螢
君と話していると
長くなるのに
不思議と糸は
短くなる
見えなくても
繋がっている
電波を受けて
隣にいるような
小さな声で
しゃべらないと
夜に逃げられるから
伏せない紙コップに
三日月を倒し
その背もたれで
君を感じたい
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