みずのいろ/あらい
草藪の、みだら錫杖の余命を露に散り
ぬめり空回る中毒者の素肌に込めた言の葉、
枝葉に潜る健康的な苛立ちは人間的な、
襟を揺らし風が回りこむ。 十月の確信犯、
ネオンライトの小宇宙を放し飼い
仲違いした屈折光が氾濫を興すことだ。
数え歌にある蜥蜴を文字列に到るまで手袋で柔ら取り乱す
、危ういかな、
蒲色のコンテナボックスを載せ シンメトリーの町工場へ 。
暁の空気汚染はそのうち呵呵と泣く、嗚呼必ずしも亡くす、
天壌泥棒がシリンジを脱ぐような大胆な軋轢にして
なるほどこれは二重螺旋のみずいろ、
量より質のノアの方舟の装飾音、
之が青写真の凡てと知る。
三重奏と合成したキューピットが捲れ上がる。風を訊かす
汚さ、
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