クライテリア殉教/あらい
 
の赴くまま希望を抱いたときもあるのかと演者はしったかぶる

長患いにも、嗜みなど、
絵の具へにじみ出る、
満開の花のほのおに。

小指結ばれた水母の抜け殻を針仕事で縫うような濃淡を、
暁に再起動する鬼ごっこみたいだ。

風刺漫画のオルゴールを消化不良の猛吹雪に代え
破壊と再生の不快指数をパンドラの箱に堕として、
研究室で散髪する、虚ろな目つきの航海図は、鯨に呑まれたあと、
もう絶滅した流行歌のせいにして。そう捕獲する感情線と流れる。

アンドロイドの骨董品は
愛してると嘯いたロリータガールになりたいだけです

陣取りゲームを行う冬の空に高層ビルから眺める玉虫色の散弾が、
カンカン照りのデバフを架ける。臨海都市appleの無。
スリガラスの愛玩と秘密道具。メイリオの愚者を奔らせる、
この震える手で舟を漕ぐ、いや笛を吹くのか、皆目わかりはしないまま
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