メビウス/
ミナト 螢
僕たちは
綺麗なものが
似合うように
努力をするけれど
その眩しさより
弱った光の中で
同じくらい
傷付けたら
指輪なんていらない
この身体ごと
転がって
語り始める
幼い声が
幸せとは遠すぎても
瞳の色を心に近付けて
僕たちは生まれる
淀みなく流れて
手を引く枝のように
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