詩はどこにあるのだろうか/山人
させ、直喩と叙景とを組み合わせたようなものを書くようにしているが、以前よくやった散文的なものは書かない傾向にあるようだ。つまり、根を詰めて詩をひねるという作業が煩わしくなっていて、生活の中で思いついたことや、気持ちの中に留まっている事柄などを日記調で書き流していくというスタイルなのであろう。
詩の強度という部分での比喩はとても大切かと思う。私は基本直喩専門選手みたいではあるが、どうしても言えないことなどを隠しながら訴えるような事例や、憤然たる思いや、過度な落胆などをストレートに綴るのではなく、その強度を何倍かにして伝える手法として暗喩(に至ってないのかもしれないが)を用いることがある。
暗
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