繰り言は今日もまた/坂本瞳子
 
ピンクの花びらが舞う風の冷たさを
両の頬で受けて流した涙の乾きを覚える
暖かな陽射しが降り注ぐ癒やしを
否が応にも受け入れる
項垂れてはしばしの抵抗を誇示し
成す術のないことを思い知る
やるせない気持ちを覚えては
諦めの悪い稚拙な作り笑顔を
浮かべてみようとはするけれど
地団駄を踏み外しては
劣等感の極みを学び
水溜りを見つけては堕ちてみる
嵌ることを夢現に学びては
天を仰ぎて点を結ぼうと試み
抜け出すことのできない穴の中で
ムジナを見つけては安堵する
そんなことの繰り返し
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