夢の微笑み/秋葉竹
運命の人を見うしない
いろんな街を探して歩いた
べつに一人が
辛い訳でもなく
その人に二度と逢えないそれだけが
怖くて
あの頃
どんな目をして
ほかの人のことをみていたのだろう
その人も
探しても探しても
どこにもない僕のことを
それでも探して
探して探して
みつからなくて
さみしくて
ひとりの部屋で
震えているはずだから
と
探す正しさのための物語を
創りあげてみたり
好きですって
伝えてしまった日から
すべては正しい未来へ向かって
進みだしたんだと
想っていたのは
僕だけだったのかな
だけど
この世界の
どこ
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