また明日/
坂本瞳子
ちょっと気持ちが落ち着かないからといって
文字を書きたくなる
気持ちを吐き出すことで均衡を見出そうとしている
情けなくもなるけれど
ほかに成すすべが見つからない
空っぽな心は声をあげることを知らず
虚ろな眼差しは陽光さえも映すことなく
意味のない言葉ばかりを探しては書き連ねてみる
こんなことを続けてもなにもならないことくらいは
よくよく分かって入るのだけれども止められない
更けゆく夜を言い訳にして
そろそろこの辺にしておこうかと
今宵もまた
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