ある日の空(オー)/ふるる
 


空は放熱を終え
情熱の大通りを抜けて
曲がり角へさしかかり

そこで無いようになってしまった

翌日の朝刊
クロイ
くろい
黒い・・・

焼け焦げたような匂い

ポストは■なクチを開けて
あんぐり
あんぐり・・・

空を見やると
無いようになっているので

犬の散歩道もわからない




海の上では空が充分残っていたので
誰も困らなかった




ふともらしたため息でさえも
ぐいぐいと吸い込まれてしまうので

上はいよいよ黒いよ
(ため息)




ポストは■なクチを開けて
あんぐり
あんぐり・・・

空を見ようと
ポストから覗き込む目が絶え間ない

無いようになっているものを
見るのは




犬の散歩道は延々と続く




落し物




漂流物












オー




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