詩の日めくり 二〇一九年八月一日─三十一日/田中宏輔
やリズムとなると
情感を催させるのか。
色にも形にも本来は意味がないのに
なぜ絵画や彫刻に
こころ動かされるのか。
なぜ言葉には意味が与えられたのだろうか。
意味には言葉が必要だったのだろうか。
人間には意味が必要だからかもしれない。
それは、おそらく人間自身が意味だからであろうけれど。
はたして、人間が意味を求めているのだろうか
意味が人間を求めているのだろうか
それとも、ただ単に意味が意味を求めているのだろうか
人間が人間を求めているのだろうか
意味が意味を知る
意味が人間を知る
人間が意味を知る
人間が人間を
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