彼に会いたい/ホロウ・シカエルボク
鼻濁音の目覚め、朝食の飲料に混ぜ込まれた昨日、労力としてだけ機能する一日のかくも空虚な疲労、浅ましい宗教のようなコミュニスト、曇りガラスの一粒の汚れを視認することは困難を極めるだろう、散弾銃のイメージが小蝿のように付き纏う中を、真っ新の画用紙の目で少しの間歩いた、激しい風が迷子の竜のように向きを変えては走り、そのたびに目を細めたり顔をしかめたりして、総合歩数は記憶されない領域に記録されて仕舞い込まれてそれっきり、出合頭の事故のそばを擦り抜けて、反射光で燃えている川沿いを彷徨う、乱打されるドラムのような振動、そいつにもっとも影響しているものはなんなのか釈然としない、ナイル・ロジャースの声が一瞬だ
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