自由律俳句 2022.02.20(日) 夕べ/
田中恭平
靴下濡らしつつ歩いた さびしかった
傘は不要だったドラッグストアに着いた
重荷負って坂道がえりの夫婦で
菜の花が咲いていた 歩みを止めた
帰宅してカップラーメンに湯をそそぐ
夢いっぱい腹いっぱいだ作戦を立てようぜ
浅い春の陽にほどかれる
顔がやさしくなった妻のふろあがり
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春の星 私の「外套」は継続
こおりどけ 私の口中のひとかけらも
和やかにしてどこか苦がある春の夜
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