週末/青色銀河団
 
わたしは
週末
輪郭の曖昧な
影の朽ちた
家で眠る

かすれた赤子のほほの
やわらかさで
凛として
燃える
絨毯のしみに
彷徨い
迷い

見知らぬ隣町の
児童公園の
細く続く
コンクリートの
割れた階段のそば
欲情する土の匂いに
包まれて
羊膜に濡れた
わたしが
ひっそり
生えて
いる

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