自由律俳句 2022.02.12(土)/田中恭平
 
春風受ける丁寧息をする

皿洗うに水を飛ばした、反省する

増えてきた白髪、そのままにしておく

欲しいものが沢山ある妻と暮らしています

路上、玉葱が落ちていた

孤独感情もなく夜を走る

喫煙を耐えて眠り

灯を消して闇を動く夫婦


副作用で苦役のくすりを又服す

寒の水 もろてに受けて罪晴れればな

あたらしい朝の、窓拭いている

土曜の朝 かわいい妻は服を洗濯

安い煙草であって雑味がした

ロボットであるわたし 壊れてゆくのか

悩み多くも太陽は昇る

すこしずつ進んでゆくこと 春のすすきはら

診察日の診察までだらだら行こう

雑事人間にまかされて晴れた空

 
戻る   Point(3)