さ・く・ら・い・ろ/秋葉竹
夜に
眠れないあなたに
ひとつの歌を届けましょう
哀しみを
癒してくれる
そんなこともあったかも
夜に泣かせてくれる
すこし冷たい涙が枕を濡らすかも
それくらい
我慢してね、お願い
真っ暗だと眠れなくて
うっすら灯りは残すんだ
怖いくらやみのなかのなにかを
見つけなくて済むように
いつの時代も
そうして眠ってきた
みあげる天井のうえ
屋根のうえには
夜空の星を
感じながら、そっと
キラッ、
って光るんだ
小さな白い花の涙みたい、に
キラッ、
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