夜伽/あらい
 
、その手をとることができないでいる

死出の旅路とおく幽かな?りを胸いっぱいに吸う 賛美歌は
      盛んに孤独の中でわたしと喚びワルツを嗜んだ
         煙たがる童心を曝くばかりの翼は広がり?

  ただ殺風景な冬のまちなみを 大衆文学さながらに
    闊歩するような心地丸出しの私ではないか

  まるでぎくしゃくなパイプオルガンが頭上で裁いている
          神はどこ吹く風で身を取り巻くような
夢路を辿る。

ここへ。         憐れな自我と忌々しく心中する
           食指を伸ばし発芽するための
         偽物の記憶がそこかしこに
己と堕胎した。

             その非は木漏れ日の里を蹂躙し
          いろとりどりのお喋りをはじめている
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