歌わなければ良かったのか/秋葉竹
 


声がでなく
大気に混ざる安らかな眠り薬に
その身を委ねてしまいたくなった
胸の小さかったころの私
家は優しくて
朝の光はいつだってキラキラしていた

抗う心さえ
芽生え無ければ良かった

そんなことも知らずに
歌を歌ってしまった
それが道を踏み外した最初









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