海の底へ/ティナ
 
下弦の月夜
裸足になってみる 波際に

閉ざされた 海の底へ
果てしなく 沈んでいく
無数の泡が 揺らぎながら
蒼い光を   反射する

やがて

白い砂に 身を横たえ
 眼は見開いたまま 瞬きもせず

口からは 吐息に似た
 小さな無数の泡が
 蒼い光を 反射し
      あの空へと

 声なき 叫びは
    あの空 へと
  
  
        誰 モ イナイ
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