明けのカラスとにらめっこ/
秋葉竹
流星の清い光のおぞましさ
てのひらで枝に積もった雪、にぎる
ふるさとの野の夢をみて飛び起きる
神さまにすがるあいつを妬みつつ
この街の夜にましろなゆめが降る
朝に寝る、たぶんそうしていつか死ぬ
早朝のカラスと路地裏にらめっこ
いつまでも胸に冷気を吸える明け
みあげれば遠い明星ふるい恋
いつからか諦めたから、泣くな、トリ
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