冬の朝の/秋葉竹
ている
朝ガラスの心の声
飛べない人類は
鉄の塊を浮かべて
くつろぎながら空を飛んでいる気になる
神さまは、なんて、思ってんだろね?
ひとりで
充分だと
心に埋め込んだ嘘の強靭さの
あえて再確認をした
冬は寒くてダメだ
内面も外面も
くだらない命も必要な見栄も
どこにも自由に使える場所がないや
ただ、血、だけが
ながれる音がして
ゴォ、ゴォ、ゴォ、と
また僕を生かしつづけるのだろう
まだ、生きていたいのかどうかという想いは
ひとまず強く無視してしまうのが
正しい選択だと思う、冬の、朝の、闇の、奥
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